官報から得られる情報
定次郎の「朝鮮鉱床論」序文に記されているように、定次郎は私立「大同工業専門学校」の「採鉱学科」で教えていた時期があります。いつごろ どこに存在した学校でしょうか? 同校の情報を調べるため官報を検索すると、設立認可の記述が見つかります。住所や定員の他、当初は「鉱山学科」のみだったらしいことが読み取れます(下図)。
官報には このような教育機関の情報の他にも、「統監府」(明治 38 年 (1905) ~明治 43 年 (1910) )と「朝鮮総督府」(明治 43 年 (1910) ~昭和 20 年 (1945) )による「府令」や「告示」などが掲載されていて、様々なできごとの発生年や内容の情報を得ることができます。「朝鮮鉱床論」に関連するものでは例えば、下記の情報です。それら各例の参照先については「朝鮮鉱床論 再録版 PDF」の注記をご覧下さい。
- 法律の公布や改定、例えば、参考文献のいくつかを発行した「燃料選鉱研究所」の設立、「度量衡法」「朝鮮鉱業法」「朝鮮鉱業令」「朝鮮重要鉱物増産令」など。
- 各国金本位制採否の変遷
- 鉱業権設定や鉱山事業所の改称や廃止許可
- 河川区域の認定
- 金銀の価格
- 鉄道路線設定や駅名改称
- 行政区画の変更